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手根管症候群は,更年期や妊娠・出産期の女性に多く見られる疾患ですが,男性でも発症する事があります。主に手首から指先に症状が出ることが多く,この症状は日常生活の中でも顕著に現れ生活動作に支障をきたします。
例えば,
手のひら・指先の痺れ
起床時の手首から指先にかけての痺れ
感覚が鈍くなる
物を掴みにくい
親指の付け根の筋肉の低下
このような症状に該当するときは,手根管症候群の疑いがあります。
1つでも当てはまる場合は早めに医療機関に相談しましょう。

手根管症候群に関する当院の考え

手根管症候群の症状は,最初は少しずつ出ることが多く,日常生活にあまり支障が出ないために,「まだ大丈夫。もう少し辛くなったら。」と放置してしまいがちです。
しかし手根管症候群は,治療開始のタイミングが遅くなればなるほど回復までに時間がかかってしまう疾患です。
その為,先ほど箇条書きした
①手のひら・指先の痺れ
②起床時の手首から指先にかけての痺れ
③感覚が鈍くなる
④物を掴みにくい
⑤親指の付け根の筋肉の低下
など,このような症状や軽い違和感が出ている場合は直ぐに“お問い合わせ“をして頂きたいと当院は考えています。

手根管症候群はなぜ起こるのか?

手根管は手首にある管腔(トンネルのようなもの)のことを表します。
この手根管というトンネルには
①正中神経
②浅指屈筋腱
③深指屈筋腱
④長母指屈筋腱
が通っています。
手根管(トンネル)の内圧が上がることで,正中神経が傷害されます。
内圧が上がる原因として、
①腱鞘炎や関節リウマチの発端となる“手の使いすぎ“
②骨折・脱臼による手首の“骨の変形“
③糖尿病や甲状腺機能低下症などの“代謝・内分泌性“
④妊娠・出産、アルコール多飲による“特発性“
が考えられます。
なかでも、中高年の女性やスポーツや家事で手を“使いすぎる“ことで発生することがほとんどです。

手根管症候群を放っておくとどんな症状が現れるのか

手根管症候群を発症し放っておくと
①第1指〜第3指の腹側に痺れ感やピリピリ感、痛みが増強
②第1指の付け根の筋力(母指球筋)が低下
③第1指と第2指でのつまみ動作の障害
④手首を叩くと指先にチクチク感や蟻走感
⑤手首を曲げる(屈曲・掌屈)することにより、痺れ感の増強
など、様々な症状が出現したり悪化していきます。
神経は人間の身体の中で とても繊細な構造をしているので、症状を放置することは今後の日常生活に大きく影響を与えかねません。
また手根管症候群は、神経傷害のなかでも頻度が高い疾患です。
少しでも当てはまる症状があれば、早期に受診することをオススメします。

手根管症候群の改善に効果的な当院の施術メニューは?

当院では保存療法を中心に施術を行なっていきます。
痺れ感やチクチク感などがない“軽度“の場合【安静を中心とする日常生活指導】を行なっていきます。どのような動きが負担となり症状が強くなるのかを、患者様と術者で確認し症状の悪化を防いでいきます。
痛みが強く痺れ感やチクチク感などが出現する“中程度“の場合【装具などを用いて手首を固定】することを中心に施術していきます。手根管症候群は多発しやすい疾患のため、現在は多くの固定装具があります。またテーピングでの対応も可能です。
軽度、中程度よりも強く症状が出る“重度“に当てはまると判断した際には、整形外科などの医療機関での治療を勧めさせて頂きます。
手根管症候群の疑いがあり当院を受診された場合には、皆様の症状に合わせてスタッフが対応させて頂くことをお約束致します!

その施術を受けるとどう楽になるのか

施術を行うことで
①手のひら・指先の痺れ
②起床時の手首から指先にかけての痺れ
③感覚が鈍くなる
④物を掴みにくい
⑤親指の付け根の筋肉の低下
など、細かい症状から痛みまで改善することができます。
痛みや痺れというのは、無意識のうちにストレスにつながることが多く、このストレスはお身体の辛さや筋肉の硬さににリンクしやすくなります。
改善された暁には日常生活を違和感なく過ごすことが出来たり、ご自身の趣味などに没頭出来ますよ!

改善するために必要な施術頻度は

基本的には、施術開始から3ヶ月間は集中して行うことが大切です。身体の細胞は、およそ120日間かけて変化していきます。この120日が経過した時に初めて、悪い状態が良い状態に変化したと表現できるのです。変化が見られたあと、さらに施術を継続していくことによって、よい状態を固定させていき再発を防止していきます。
回復速度には症状や年齢、性別の違いなどによって多少個人差がありますが、手根管症候群は発生頻度が高い上に、再発率も高いため根気強く施術していくことが必要になります。